2026/01/06
工業機械の組込系システムの改善

シリコン基板の切断を行う工業機械に搭載された組込系システムについて、既存プログラムの解析、報告されていた不具合の修正、および機能改善を行いました。本プロジェクトは、長期間運用されてきた非常に古いシステムを対象としており、元の開発業者と連絡が取れず、仕様書や設計資料が存在しない状態からの対応となりました。
まずは既存のプログラムコードを解析し、工業機械の動作フローや制御ロジックを把握するところから作業を開始しました。実際の機械動作とプログラム上の制御内容を照らし合わせながら、各処理がどのタイミングで実行されているのか、どの条件で動作が分岐しているのかを一つひとつ確認し、システム全体の挙動を整理しました。
その過程で、現場から報告されていた不具合について、再現条件や発生タイミングを特定し、プログラム上の原因箇所を検出しました。既存の制御ロジックを大きく崩すことなく、機械の安全性や安定動作に配慮した形で修正を行い、実運用に耐えうる改善を実施しています。
あわせて、単なる不具合修正にとどまらず、現状の運用を踏まえたシステム改善の提案も行いました。保守性や将来的なトラブル低減を意識し、動作の安定化や処理の見直しなど、段階的な改善を実施しています。仕様書のない既存システムを読み解き、機械制御を理解したうえで対応することで、継続的な運用を前提とした組込系システムの改善を行いました。